クリングルファーマ (4884)

会社概要

クリングルファーマ株式会社は、2001年12月に設立されたバイオベンチャー企業です。東京証券取引所グロース市場に上場しており、医薬品開発に特化しています。同社は、細胞の増殖、保護、修復などの機能を持つHGFタンパク質に着目し、これを用いた難治性疾患治療薬の開発に取り組んでいます。

主力製品であるKP-100は、組換えヒトHGFタンパク質であり、脊髄損傷急性期治療薬、声帯瘢痕治療薬、筋萎縮性側索硬化症治療薬など、幅広い疾患への適用が期待されています。

医薬品市場において、クリングルファーマ株式会社は、HGFタンパク質を用いた新規治療薬の開発に焦点を当てた、独自のポジションを...

業績予測

売上高

クリングルファーマ社の売上高は、現状ではKP-100の導出による契約金収入などが主な収益源となっています。今後、KP-100の承認申請や導出契約の進展に伴い、売上高は大幅に増加する可能性があります。

特に、脊髄損傷急性期治療薬として開発中のKP-100は、国内では2024年9月期中の承認申請を予定しており、承認されれば、売上高は飛躍的に増加することが見込まれます。また、米国でもFDAとの事前相談が終了しており、臨床開発の準備段階へ移行しているため、今後、導出契約の締結などが期待されます。

一方、声帯瘢痕治療薬や筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬としてのKP-100の開発も進んでおり、これらの開発が成功すれば、更なる売上高の増加が見込まれます。

しかしながら、新薬の開発は、承認取得までに時間がかかる場合や、開発が失敗に終わる可能性もあるため、売上高の予測には不確実性が伴います。

以下に、クリングルファーマ社の過去の売上高の実績値と、今後の売上高の予測値を示します。予測値は、ElasticNet回帰分析の結果を基に、上記の定性的な情報を加味して算出しています。

上記の予測値は、あくまで現時点における入手可能な情報に基づいたものであり、実際の業績は、今後の事業環境の変化などにより、大きく異なる可能性があります。

営業利益、経常利益、当期純利益、年換算EPS

クリングルファーマ社は、現在、研究開発投資が先行しており、営業損失、経常損失、当期純損失を計上しています。

しかし、今後、売上高が増加するにつれて、損益は黒字化に向かうと予想されます。

特に、脊髄損傷急性期治療薬としてのKP-100が承認されれば、売上高が大幅に増加するとともに、固定費が売上高に吸収される効果も期待できるため、損益は大幅に改善すると予想されます。

ただし、新薬の開発には、引き続き多額の研究開発費が必要となるため、黒字化の時期や利益水準については、今後の研究開発の進捗状況や売上高の推移などを踏まえて、改めて評価する必要があります。

当レポートでは、簡便化のため、営業利益、経常利益、当期純利益、年換算EPSの具体的な予測値の算出は省略させていただきます。

留意事項

• 本レポートは、クリングルファーマ社の事業内容、財務状況、業績見通し等に関する情報を提供することを目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
• 本レポートに記載されている情報は、信頼できると考えられる情報源に基づいて作成されていますが、その正確性および完全性を保証するものではありません。
• 本レポートに記載されている将来に関する記述は、一定の前提に基づいており、実際の結果とは異なる可能性があります。
• 投資に関する最終的な決定は、投資家ご自身の判断と責任において行われるようお願いいたします。