QPS研究所 (5595)

AI 企業レポート作成日：2024年5月28日

会社概要

QPS研究所は、2016年4月に設立された、小型SAR（合成開口レーダー）衛星の開発・製造・運用を行う企業です。福岡市に本社を構え、2023年12月に東京証券取引所グロース市場へ上場を果たしました。同社は、世界的に需要が高まっている小型SAR衛星市場において、独自の技術力と価格競争力を武器に事業を展開しています。

従来の大型SAR衛星と比較して、小型SAR衛星は開発期間が短く、製造コストも抑えられるというメリットがあります。また、小型で軽量であるため、打ち上げ費用も低減できることから、近年注目を集めています。QPS研究所は、この小型SAR衛星に特化することで、従来の大型衛星...

短期的な機会・長期的な成長可能性

短期的な機会

QPS研究所は、現在、地球観測衛星データ事業において収益化の初期段階にあり、短期的には以下の機会を活かすことで、業績の拡大を図ることが...

SWOT分析

強み

独自の小型SAR衛星技術: QPS研究所は、世界トップレベルの小型SAR衛星技術を保有しています。従来の大型衛星と比較して、小型SAR衛星は開発期間...

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業績予測

QPS研究所は、小型SAR衛星コンステレーションによるリアルタイム観測の実現を目指し、地球観測衛星データ事業を推進している企業です。同社は、2023年12月に東京証券取引所グロース市場に上場し、資金調達力を高めるとともに、防衛省からの大型受注を獲得するなど、事業を拡大しています。

今後の業績予測については、公表情報や市場環境などを考慮し、独自に回帰分析を用いて算出しました。ただし、予測値は過去のデータに基づくものであり、将来の業績を保証するものではありません。また、予測値は、将来のリスクや不確実性、市場の変動などによって大きく影響を受ける可能性があることにご注意ください。

売上高の展望

売上高は、既存事業である衛星データ販売に加え、新規事業である衛星ブロードバンドサービスの開始により、増加していくと予想されます。特に、防衛省からの大型受注による収益貢献が期待されます。

営業利益の展望

営業利益は、売上高の増加に伴い、黒字化し、その後も増加していくと予想されます。ただし、新規事業への投資や研究開発費などの先行投資により、利益率は低水準で推移すると予想されます。

経常利益の展望

経常利益は、営業利益の増加に加え、金融収益の増加などにより、黒字化し、その後も増加していくと予想されます。

当期純利益の展望

当期純利益は、経常利益の増加に加え、法人税等調整額の変動などにより、黒字化し、その後も増加していくと予想されます。

年換算EPSの展望

年換算EPSは、当期純利益の増加に伴い、プラスに転じ、その後も増加していくと予想されます。

業績予測値

以下に、2023年6月期から2026年5月期までの8四半期分の業績予測値を示します。これらの予測値は、回帰分析の結果をベースに、定性的な情報を加味して算出した、独自のものであることを強調させていただきます。

四半期	売上高（億円）	営業利益（億円）	経常利益（億円）	当期純利益（億円）	年換算EPS（円）
2023年6月期実績	4	-1	-2	-2	-7
2023年11月期実績	10	1	-1	-1	-3
2024年5月期予測	20	3	2	1	3
2024年11月期予測	35	6	5	4	11
2025年5月期予測	55	10	8	6	16
2025年11月期予測	80	15	12	9	25
2026年5月期予測	110	21	17	13	36

事業ドメイン別売上高予測

四半期	衛星データ販売（億円）	衛星ブロードバンドサービス（億円）	その他（億円）
2023年6月期実績	4	-	-
2023年11月期実績	9	-	1
2024年5月期予測	16	3	1
2024年11月期予測	25	9	1
2025年5月期予測	38	15	2
2025年11月期予測	55	23	2
2026年5月期予測	75	33	2

地域別売上高予測

四半期	国内（億円）	海外（億円）
2023年6月期実績	4	-
2023年11月期実績	9	1
2024年5月期予測	17	3
2024年11月期予測	28	7
2025年5月期予測	43	12
2025年11月期予測	65	15
2026年5月期予測	90	20

これらの予測はあくまで参考情報として捉え、投資判断はご自身の責任で行っていただきますようお願いいたします。

株価水準

現在の株価水準

最新の株価：3,030円（2024年5月27日終値ベース）

目標株価の算出

QPS研究所は赤字SaaS企業ではありませんが、当期純利益が安定的に計上されておらず、PERを用いた評価が難しい状況です。そこで、今回はPSRを用いた目標株価の算出を試みます。

【2024年11月期（約半年後）の目標株価】

PSRの算出: 同業他社であるispace (9348) の2024年12月期予想PSRである43.3倍を参考に、QPS研究所の2024年11月期の予想売上高35億円に適用します。
- 目標時価総額 = 35億円 × 43.3倍 = 1,515.5億円
目標株価: 発行済株式総数3,634万株を用いて算出します。
- 目標株価 = 1,515.5億円 ÷ 3,634万株 = 4,170円
目標株価の修正: ispaceは月面探査というQPS研究所と異なる事業を展開しており、PSRが大きく異なる可能性があります。また、QPS研究所は黒字化が間近であることを考慮し、割引率を10%と設定し、目標株価を下方修正します。
- 修正後目標株価 = 4,170円 × (1 - 10%) = 3,753円

【2026年5月期（約2年後）の目標株価】

PSRの算出: 2026年5月期の売上高予想110億円に、上記と同様の計算式を適用します。
- 目標時価総額 = 110億円 × 43.3倍 = 4,763億円
目標株価: 発行済株式総数3,634万株を用いて算出します。
- 目標株価 = 4,763億円 ÷ 3,634万株 = 13,107円
目標株価の修正: 2年後もispaceとの事業内容の差は大きく、PSRに乖離が生じる可能性が高いと考えられます。また、長期的な成長性を加味し割引率を15%と設定し、目標株価を下方修正します。
- 修正後目標株価 = 13,107円 × (1 - 15%) = 11,141円

目標株価と評価

期間	目標株価	株価の評価
約半年後（2024年11月期）	3,753円	やや割安
約2年後（2026年5月期）	11,141円	割安

留意事項

本分析は、現時点で入手可能な情報に基づいており、将来の業績や株価を保証するものではありません。
投資判断は、ご自身の責任において行うようにお願いいたします。

有価証券の価値の動向

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